| らんちゅうの理想像 |
| 私が追い求めている,理想のらんちゅうの姿を書き綴ってみます。 まだまだ不勉強で,表現力も乏しいため,不十分な点や意を尽くせない部分が多々ありますが,今後更に,この奥深い世界を探求し,先輩の教えを請う中で,加筆・修正し,私のバイブルとしての完成を目指したいと思っています。 @ 尾型 (泳いだ時に尾鰭に水圧が架らない構造のもの→良型の発生率が低く,最も重要) 尾片,尾肩(尾鰭の親骨) 適度な強度と柔軟性を持ち,上見で多少の前掛りを持って真横に出て徐々に弓状にしなり,横見で水平に出て,尾先を少し下げているも の(静止時) 尾付け(尾片の付け位置) 上見で,尾筒の中心からやや前の位置,横見で「止め」の位置の高さと同等の高い位置にあるもの 尾先・裾(尾鰭の左右の先端部分) 柔軟性に富み,泳ぐ時きれいに振り込むもの 尾芯 横見で,「腰折れ」に比例した30〜45度の角度で立ち,先端が「腰」の位置より低く,太さが目立たず,できれば四つ尾のもの 尾の抱え,腹抱え 腹との間隔が空き過ぎず,詰み過ぎず,微妙な間合いを保ち,泳ぐ時腹を抱えるように見えるもの 尾谷(尾片と尾芯の中間の鰭の窪み) 目立たないもの A 尾筒・尾皿 (尾をしっかりと支え,太く力強いもの) 尾筒 背幅をそのまま維持した感じで,太く,しっかりとして据わりのいいもの 尾皿、裏皿 鱗の数が多く,横広のハート型をしたもの 上皿 鱗の光が目立たないもの B 背 (デラックス感を見せるもの) 背幅 横幅広く,尖ってないもの 首(頭の付け根) 横見で高くなく押さえているもの 背の高さ ツゲ櫛のような形と言われているが,もう少し水平なもの 背下がり 横見で,頭の長さに比例して,背の水平部分の長さが適度にあり,下がりの開始が早過ぎないもの C 腰 (文字どおり体の要につき,尾型と同様に重要) 腰の高さ 横見で,頭,背より高くないもの 腰折れ,背折れ 背の下がりから放物線を描くように折れ,止めの部分で引き締めているもの 止め(尾筒と尾芯の立ち上がりの境目) 竹をスパッと切ったように,アクセントがあるもの D 頭(かしら)・顔 (頭作りは系統的な要素大きいが,やはり重要) 頭 前後に長く角ばったもの 目先 フンタンが下から盛り上がり,横に迫り出した感じのもの 目幅 当才ではあまり意識しないが,親では幅が広いもの 顔 愛くるしい目で,エラ・目部分にあまり肉瘤が乗らず,頭の長さに比例してエラ深いもの E カジ鰭 (泳ぎに影響大) 2本平行に真っ直ぐのびたもの Fエラ下 上見で凹等なく、左右均等のもの G腹 止まりがナツメ形のきれいなカーブを描き,頭の幅より広くないもの H鱗 背・腰に不整形なものがなく光らないもの I泳ぎ 体・尾芯を振らず,軽やかにビュンビュン泳ぐもの(親は多少身体を振っても仕方ない) J色彩 目先,胸鰭,尾鰭,尾筒,腹の止まりは赤色,尾先は白色のもの *曲がりなど不整形がないこと,左右対称は大前提 |
| 種魚について |
| 「この魚は,品評会向きではないが,種には最適」というような言葉をよく耳にします。 これは難解 ! ! 普通に考えれば品評会での優良魚が全てに勝っているはず ! 品評会の魚は高価で入手しにくいからなのか ? …このような疑問が湧いてきます。 でも,種向きの魚というのは,現実としてあるようです。 ある凄腕のらんちゅう師の言葉を借りると,「中途半端なものはダメ,全国大会でトップクラスのものを使わないと優良魚はできない。さもなければ,型が悪くても良系統でその系統の特徴を持つものを使え」とのことです。 私のほとんど持ち合わせていない遺伝学的知識から推測してみますと,らんちゅうの良形の遺伝因子は劣性であり,適度な良形の固体より,その特徴を極端に持つ個体の方がより強くその特徴を遺伝させるのかなあ ? ? なんて難しいことを考えているうちに,頭が痛くなってきたので,慣れないことはこれで止めます… 私が一般論で教わってきたのは,頭・胴づくりは♀親から,背・腰・尾は♂親から強く遺伝すること。その各々の特徴が顕著なものを種魚にすべき…ということです。そして,近い系統同士で,自分の魚の形をある程度作り上げながら,弱点を補うために,他所の血を導入し改良していく…ということでした。 次に,♂♀どちらが重要かということについては,一方的に♂の種魚を探す人が多く,♂が重要なのかなぁ…とも思いますが,優良魚の発生は,確率の問題が大きく介在することも確かであり,子出しの良い♀親(クズ魚を出さず,一番選りで数が残る)の方がより重要のような気がしています。 なお,♂♀については,掛け合せの相性も大いに関係してくるとのことであり,一概には言えない問題かもしれません。 まとまりのないことになりましたが, ここで結論 ! ! 種魚の選定は,良魚作出上最も重要で,最も難しいことと言われていますが…… そのとおりだと思います。(何じゃ,そりゃ) <付録> ある文献で目にした,高名な先生のインタビューの一コマ 聞き手「種魚については,♂の方が大事だと思うのですが」 先 生「そりゃあ,♂は大事ですよ」 聞き手「そうは言っても,♀も大事ではありますね」 先 生「そうそう,♀は大事ですよ」 |
| 優良魚のできる確率…頭と尾は反比例 |
| 以前師匠に,頭の良い魚,背・腰の良い魚,尾型の良い魚をそれぞれ1尾づつ計3尾を見せ,これらの良いところを合わせれば,結構良い魚になるのではないかと尋ねたところ,「それは日本一だ」といとも簡単に言われました。 せいぜい我が家にいるような魚が3尾束になってかかっても,日本一の魚との比較の対象にはなりえないものと思っていたので,冗談だと思い聞き流しましたが,どうもある程度真剣に答えられた言葉であったようです。 その後,自分なりに考えてみましたら,各々1箇所の長所を持つ魚ができる可能性でさえ僅かな確率なのに,三つが全部そろうとなると天文学的な確率になる。しかも「天は二物を与えず」のとおり,頭の良い魚に限って尾が悪く,またその逆も多いという現実がある中で,あながち冗談でなかったことが,実践を積む中で実感するようになりました。 このことにより,私にとって遥か遠い夢の世界に存在する「日本一」が,どういう訳か現実のものとして身近に感じられるようになったのは… 大いなる錯覚のなせる業でしょうか ? |
| 太い魚とイモ(肥満魚)の違い |
| 品評会を初めて見た時の印象といえば,大抵,魚の大きさにビックリし,迫力に圧倒されたことではないでしょうか。 らんちゅうの褒め言葉に「太い魚」というのがありますが,確かに太く,デラックス感がなくては魅力半減です。そのため,2才・親魚を冬場ヒーターを使用し,餌を与えて大きくする方法をとる人も多いのではないかと思います。 結論から先に言いますと,「太い魚」とは骨格が太い魚で,運動をしっかりさせた大型魚であり,「イモ魚」は単に脂肪が乗っただけの大型魚です。その差は,プロポーション,泳ぎ等において格段のものがあり,一目瞭然です。 らんちゅうの成長段階において,急激に大きくなる特定の時期が,年に数回あると言われています。その時期を見極め,水の状態に注意して飼い込めば,短期間に見違えるばかりの太くしっかりした魚ができてきます。 ですから,飼育環境,飼育方法がしっかりしていれば,あまり魚を大きくすることに神経を使わなくても,魚の太みは自然とできてくる訳で,年中大量の餌を与えたところで,けっして太い魚はできてこないようです。 |
| 当才向き・親向き |
| 当才魚の品評会入賞魚を観賞し魚評する中で,「この魚は当才限りの魚で親にはなれない…」というような話しを小耳に挟むことがあります。2年後に生きていれば必ず親にはなれるはず,老い先短い魚なのか ? …初心者にとっては甚だ難解です。 確かに,当才魚の大関がこの先2才・親になった時,優等の席が保証されているとはけっして言えません。 当才魚は,気品・可憐さ・軽快さなどが重視される傾向があり,目幅・背幅が不足し,尾張りが現状精一杯の魚であっても,品評会で上位にランクされることはよくあります。 目幅・背幅に乏しい魚は将来大型で迫力あふれる魚への成長が期待できにくく(♂の場合は特に)また,魚体の成長に伴い,推進力としての尾に負担がかかり,徐々に尾張りを失ってくる可能性があるといったところが,「親にはなれない」と言われる所以ではないでしょうか。 大型の魚体を無理なく泳がせるには,尾付けが完璧であるとともに,当才時においては,多少張り気味の尾であることが必要とされており,この尾型の場合,当才においては,ややもすれば素軽さに欠けるため,品評会では上位にランクされないこともあるようです。 私の好みとしては,華奢であっても,気品があり,華麗で軽やかな泳ぎは,最もらんちゅうの美しさを感じるところであり,当才魚限りの魅力であったとしても,追い続けていきたい魅力です。 …と言うか, 我が魚に最も足りない部分 |
| 黒子の雄姿 |
| らんちゅう飼育の大きな楽しみの一つとして,黒子の何とも言えない,立体的で幻想的な容姿を味わえることがあります。黒子の時期は実際に魚が良く見え,この先どのような成長を遂げてくれるか,夢と期待がどんどん膨らんできます。 色変わり後は,体力の消耗もあってか,期待したほどでもなく,ガッカリすることが多いのも事実で,我が子が幼少時,この子は天才ではなかろうかと思う時期があって,後に普通の子になっていったのとよく似たところがあります。 余談はさておき… この黒子の雄姿については,次のような相反する二つの説があります。 @黒子の時期の姿はあまりアテにならず,まだまだその先大きく変化する。 A黒子の姿が土台(基礎)であり,その後変化はあっても,最終的には黒子の時の姿に戻る。 そこで,私の結論 ! ! 勿論,自分に都合の良い方を採用 !(せぇ〜の ! 何じゃそりゃ) |
| 腰折れと尾付けの関係 |
| 私の場合どうしても下半身に目が行ってしまいます。らんちゅうに限ってですよ ! 念のため…(わざわざ注釈するところ怪しい) 頭(かしら)が少々物足りなくても,下(しも)のしっかりした魚は,けっして見飽きることがありません。そこで重要になってくるのが尾付けですが,この尾付けの良否は腰折れと密接に関係しているように思われます。 フナの尾付けは縦位置ですが,らんちゅうは横位置であり,これは,フナにない腰折れによって,90度近く回転したものと考えれば理解しやすく,理想の腰折れがあって,初めて理想の尾付けが出来上がるのではないかと思います。 先人が教えてくれている,らんちゅうの各部分の理想形は,部分的なことを言っているのではなく,「泳ぎ」を中心とした総体的な美しさを追い求めた結果,導き出された結論であろうと私は認識しています。 以上は,あくまでも私の持論で,正解かどうかわかりませんが,この奥深い世界を,何とか一つ自力で解明できたのではないかと,内心… 鬼の首でもとった !気分です。 |
| 尾形の種類 |
| らんちゅうの尾形には,三つ尾,桜尾,四つ尾の3種類があります。この優劣については,日本らんちう協会の審査規定では同等とされており,当然これに異議を挟むものではありませんが,選別基準においては,四つ尾>桜尾>三つ尾という序列がつけられているという実状はあります。 三つ尾は,尾芯太,尾芯振れ,つまみ,イカリなど高い確率で欠点が生じる危険性が伴い,この確率は90%以上との説もあるため,かなりの良形でない限り,ハネの対象にされます。したがって,四つ尾が最も重宝され,桜尾については多少泳ぎに影響が生じるが,まあ許せる範囲といったところではないでしょうか。 この要因は,やはり泳ぐ時の尾芯に荷かる水の抵抗にあり,軽視することはできない問題で,尾芯の狂いは,成長するにつれますます大きくなります。 また,三つ尾は先祖がえりしている尾で,やがては左右の鰭がくっつき,フナ尾となる過程にある尾との説もあり,品種改良の観点から先祖がえりは好ましくなく,当然種魚には不向きとも言われています。 とは言っても,これはあくまでも選別過程の問題であって,三つ尾が品評会の審査において差別されないことは,冒頭にあるとおりで,逆に,この狭き門をくぐり抜けてきた三つ尾の良魚は,希少価値の観点から最も尊重されるべきとの説もあります。 稚魚の選別は,基本的には確率を優先すべきでしょうが,あくまでも基本に過ぎず,これを超越した奇跡的な要素が介在するのがこの世界の面白さであって… 私はこの奇跡を信じ,三つ尾をむやみにハネません。(ハネたら魚が残らない。) |
| 尾芯の角度について |
| 尾芯の立つ角度については,一般的に45°が理想形とされ,それ以上が「尾芯立ち」,それ以下が「尾芯垂れ」と言われています。 尾芯立ちは泳ぎに大きく影響し,ひどい場合は全く泳げず,頭を上げて宙返りするような泳ぎとなり,これは良くありませんが,尾芯垂れについては,少々は問題ないのではないかと思います。 尾芯立ちの角度の小さいものは(水平に近いものでも),尾芯に水の抵抗を受けないため泳ぎが軽く,この方が好ましいと言う人がいます。人によっては,尾芯は飛行機の垂直尾翼にあたり,適度な角度がないと舵が取れないし,見た目にも締まりがないと言う人もいます。 なお,尾芯の角度については,腰折れの角度や深さとも密接に関連するので,そのバランスに留意する必要があることは言うまでもありません。 ここで結論 ! 私の好みとしては,角度が小さい方が良いと思います。(声が小さい !) |
| 止めについて |
| 「止め」とは,横見で腰折れの終点部分,尾芯の立ち上がりの始点部分のことを言いますが,横見で,この「止め」と目を結んだ線が,魚を上下に2等分するのが理想形とされ,区切りがはっきりし,上身で鱗が光らないもの,横見でRが目立たず,竹をスパッと切ったような形でアクセントのあるものが良いとされています。 「止め」の位置については,上記の位置より上にあるものを「背下がり(腰折れ)が浅い」,下にあるものを「深い」とも言われ,深いと泳ぎに悪影響を及ぼし,少々浅いくらいの方が泳ぎが軽くて良いと言われています。 また,この区切りが悪く,Rのあるものは,「止めが甘い」と言われ,腹と尾の間合いに締りがなく,間が抜けた感じで,品評会の審査で最初に目が行くところであり,大いに嫌われます。 しかも,この欠点は,よく遺伝するため,種魚には極力避けた方が良く,「雁首」や「サシ尾」を親に使ってでも改良を考える必要があると言う人もいます。 我が家は,サシ尾が多いので,止めはバッチリです! |
| 尾まくれ,尾ビリについて |
| 色変わりし,前掛かりを見せながら,尾先を振り込んで華麗に泳ぎだす時期に悩まされるのが,尾まくれ,ビリ(ちぢれ)です。せっかく良形の尾を持つ貴重な魚にこれが出ると,泣くに泣けず,できるものなら,アイロンがけでもしたい心境になります。 この現象は,一体何が原因なのでしょうか ? @水替え,選別時の網の使用による損傷 A魚が側壁等に尾をぶつけての損傷 B飼育方法の問題(成長促進過多等による親骨の硬化) C遺伝的な要因(ちぎったりしても,元の姿に再生する) 考えられることは,以上のようなことですが,結論としては… 誰かおせーて !(ご唱和願います。何じゃそりゃ ! ) |
| 審査員のぼやき |
| 品評会後,「今日の東大関はあまり良くない。関脇・小結あたりに良い魚がいる。」との審査員のヒソヒソ話を小耳に挟んだことがあります。 そんな無責任な審査があっていいものでしょうか…大きな疑問が湧いてきます。 よくよく聞いてみると,上見ですぐに目に付く欠点のある魚を,優等に据えるわけにはいかず,傑出した魚なら別として,そうでない場合,どうしても無難な魚の中から優等を選ばざるを得ない…と,ぼやきにも似た呟きでした。 曲がり,片腹,尾の付け違い,尾芯振れ等は,極微小なものであっても,見る人が見ればすぐにわかり,他が幾ら良くても優等に据えることはなかなか難しいとのこと。 本来らんちゅうの審査は,減点法ではなく,相対評価であるからして,少々欠点があっても,それを補って余りある魚であれば,優等魚として何ら問題は無いのだが,優等魚にほんの些細な欠点を見つけて,鬼の首でも取ったように言いふらす輩が希におり,その同好会に迷惑がかかることが懸念されるため,つい消極的になることがあるとのことでした。 確かに,同好会のレベルは,東大関のレベルで評価されるという見方もあり,なんと,この世界には色んなことがあるのだなと驚くと同時に,審査の奥深さを改めて知るところとなりました。 |
| ある師弟の会話 |
| 師匠 「らんちゅうは,良い魚を種親に使っても良い魚ができる保証は無い。全くできない確率の方が高いくらいだ。」 弟子 「それなら悪い魚を種親に使っても,悪い魚ができるとは限らず,いくらか良い魚ができる確率もあるということですね。安心した ! 」 師匠 「バカ者 ! 良い魚を使っても良い魚ができないのに,悪い魚を使って良い魚ができるわけないだろう ! 」 弟子 「でも,悪い種魚から良い魚をつくるのが腕の見せ所で,らんちゅうの醍醐味ではないでしょうか。」 師匠 「よし ! なかなか見上げた根性だ ! 」 師匠 「……ん ? まともな魚を1尾でもつくってから言え ! 」 半分実話だったりして… |
| ある愛好家と全くの初心者との会話 |
| 初心者 「どういう魚が良いのか,見本を見せてください。」 愛好家 「まあ,こういう魚だけど…こういう魚の型を目に焼き付けておくように ! 」と,洗面器に取り上げて見せる。 初心者 「右の方の腹が膨れているのは,卵を持っているのでしょうか ! 」 愛好家 「どれどれ……ん ? あれっ ! 魚を間違えた。あっ,これこれ」と,別の魚を取り上げる。 初心者 「胸ビレが透明できれいですね。」 愛好家 「えっ ? あぁ…まあネ」 (ムム…此奴ただ者ではない) これは,ほぼ実話 (誰のことか詮索しないで,さらっと聞き流してください。) |
| ある愛好家同士の会話 |
| 愛好家A「これは君の魚か?良い魚だな」 愛好家B「ウチのハネ魚だが,欲しければやるよ」 愛好家A「ありがとう,君のハネなら是非もらいたい」 愛好家B「そうか,やっとオレの実力を認めたか…」 愛好家A「自惚れるんじゃない,君は良いのをハネて,悪いのを残してるからネ!」 愛好家B「あららら…」(椅子からスベる) * 名著「我が輩はらんちゅうである」よりヒントを得ました。 |
| 当才魚か2才・親魚か |
| 当才魚をつくるのはうまいが,親にするまでに崩してしまうか,殺してしまう人もいれば,一方で当才魚はあまりうまくつくれないが,2才・親を上手に仕上げる人もいます。もちろん両方うまいにこしたことはないのですが,なかなかそんなに甘い世界ではないので,どちらかに目標を絞っている人も多いのではないかと思います。 また,系統によっては,当才から実力を発揮するもの,2才になってから頭角を現すもの,逆に当才では良いが,2才・親では思ったほどの成長が見られないものなどがあります。 色々パターンはありますが,子引きする人にとっては,やはり当才魚に力が入ってしまうのではないでしょうか,当才魚は半年間の短期決戦であり,変化も大きく,面白みからするとこれに勝るものはありません。 でも、当才魚の品評会における競争率は激しいものがあり,少しの欠点であっても厳しくチェックされ,また,無難な魚であっても,どこかに傑出した部分がないと,なかなか上位にはランクされないというたいへんシビアなところがあります。 反面,優秀な当才魚が種魚になったり,病気等で翌年まで残らなかったりというような背景があってか,どうも最近の2才・親は、頭と尾がしっかりしていれば,細かい欠点はある程度大目に見てもらえるような傾向がなきにしもあらずで,当才に比べて魚のレベルが落ちてきているような気がしてなりません。 私の場合も,やはり当才には力が入ります。でも… 当才がダメだった時の保険に,2才もしっかり仕上げたいと思っています。(でもチョット動機が不純だなア…) |
| 2才魚について |
| 当才魚の魅力は,何度も触れているところですが,2才魚も捨てがたい魅力があります。 らんちゅうの品評会に当才,親の部門があるのはなんとなくわかるが,何故わざわざ2才という部門を設定しているのかと,疑問を持つ人がいますが…。 それは,当才・親にない2才独特の別の魅力があるからです。当才の若々しさ,軽快さと親の重厚さを併せ持っているのが2才魚であり,嫌みのない迫力,軽やかで優雅な尾捌き,若々しい色彩等々は当才魚に負けず劣らず魅力十分です。 当才時,どこか物足りなくて,品評会に出品できなくても,2才になって頭角を現し,飼い主を驚かせるくらいに見栄えがする魚に成長してくれるのがおり,「よくぞ頑張ってくれた!」…と,褒め称えたいくらいに,新たな感動を呼び起こしてくれます。 (ところで親魚は?) なかなかネ…年数かかるし…錆びるし…それまでに殺してしまうし…(歯切れが悪い!) 日本人は,サッカーより野球を好む傾向があるように、短期決戦,一発大逆転を好む国民性があり…ツベコベ…(今度は屁理屈かぁ?) |
| 「まぁまぁの魚」「そこそこの魚」について |
| 師匠のらんちゅうの誉め言葉「まぁまぁじゃね!」の意味するものについて考察してみたいと思います。 初めてこれを聞いた人は,不満げな表情を見せる人がいますが,私の場合は,当然,最上級の誉め言葉ではないにしろ,ある程度満足感を得られる言葉と受け止めています。 らんちゅうを評価するうえでは,現状評価のみならず,将来性も大きなポイントとして加味されます。ですから,現状評価における「まぁまぁの魚」には,品評会では入賞は可能であろう→今後のできによっては上位にランクされる可能性もあり→場合によっては将来優等の席も狙える素質もある…といったような,今後夢がどんどん膨らんでいく要素があるのではないかと思います。 現状評価で,「これは優良魚だ!」と言い切れる魚はそんなにいるものではなく,統計的に考えてみても,優等の席に着く確率は,品評会出品魚(それぞれの愛好家の自慢の魚)の中の僅か数%といったところで,なおかつ,品評会当日のコンディションの出来不出来にも左右され,また,上には上がいるという際限のないこの世界において,簡単に優良魚と言い切ることの方に無理があるのではないでしょうか。でも… 一度でいいから,言い切って欲しい! |
| ズングリむっくりの魚 |
| 頭の上がりは良く,目先のフンタンもよく出ていて,筒は太く,幅も出そうな魚ですが,背・腰にやや肉を盛り,短手で何となくあか抜けしない魚がいます。 こんな魚は,当才では味がないとして敬遠される向きがあり,品評会で上位にランクされるのは厳しい状況がありますが,こういう魚は種には良いとされています。 長く細い魚は,退化現象の一種であり,これを親にすると,筒伸びし,腹抱えも乏しく,スボケた尾の子が多く出る傾向があり,種には不向きと言われています。 また,ズングリむっくりの魚は,2才・親になって,多少丈が伸びれば,大きく台頭する可能性があり,大事に育てていきたいものです。 ズングリむっくりか〜何か親近感を感じるなァ(わかる ! それ以上は言わないけど…) |
| 欠点も程度問題 |
| らんちゅうの欠点と言っても,種々雑多あり,何とかの一つ覚えのような考え方では魚は残りません。 @致命的な欠点→サシ尾,摘み尾,尾芯立ち,筒離れなど A直る可能性のある欠点→大曲り,腹の止まり,頭の上がり,出目など B少々なら我慢できる欠点→背高,背の窪み,カジ尾の不揃い,鱗の並びなど C敢えてあら探しされる欠点→胸びれの色抜け,一本カジ,尾谷など 特に初心者は,欠点を指摘されると,即座に烙印を押す傾向がありますので,慎重に対応したいものです。 下(しも)がしっかりしていれば,他は少々我慢!(君のは我慢と言うより,諦めに近…ゴメン) |
| 長い魚,短い魚 |
| 長手の魚は,幅がなく,腰を振って泳ぐなど,らんちゅうとしての味に欠ける…と言われながらも,昔から根強い人気があるようです。 人間も,長身でスラッとした人は,さっそうとしていてカッコ良いように,らんちゅうにおいても,やはり同様の美的感覚に訴えるものが多くあるからではないでしょうか。 確かに,長い魚は,幅が出にくく,腰が甘くなりがちで,筒伸びして腹が遠くなるなど,また,短い魚は,背が高くなり,背下がりが早く,筒詰まりして腰が深くなるなど,それぞれ欠点が表れる確率が顕著であり,中長が無難であるということは否めない事実ですが,私から敢て一言わせてもらえれば…… 魚の長短の良否を論じる前に,長くても短くても,良い魚は良い魚であることを,しっかり確認しておく必要があるのではないかと思います。 (…で,何が言いたいの?) 長い魚も,短い魚も,両方好き…てこと ! (らんちゅうにも,見境ないんだネ!) |
| 自分の魚は,我が子同然 |
| 品評会では,300〜500尾程度の出品がありますが,出品魚は,まず,親,2才,当才に分け大きな溜め池に入れられます。 審査が始まると,順次,大洗面器に取り上げられ,厳正な審査の後,入賞魚は展示用洗面器に並べられ,落選した魚は元の溜め池に返されます。そして,入賞魚には飼い主の名前が記帳され,一般の観賞に供された後閉会となり,出品魚は,またそれぞれの飼い主の容器にしまわれて,整然と持ち帰られて行きます。 一般観覧者は,この光景を見てたいへん驚きます。あんな多数の中から,よくも自分の魚が見分けられて,間違えないものだと…。 部外者から見ると,魚の違いは,色とサイズくらいのもので,どの魚もほとんど同じように見えるでしょうから,驚くのも無理もありません。 しかし,らんちゅう愛好家にとっては,運動会で自分の子どもを簡単に見つけ出すのと同じことで,丹精込めた自分の愛魚の顔を,よもや間違えようはずはなく,頭の先から尻尾の先まで,その形は脳裏に刻み込まれているのです…が… 中には直前に他所から魚を買って出品するなどして,間違える人が稀にいます。色々事情があるにしろ,魚を間違えるということは,たいへん恥ずかしいことなので,気をつけたいものです。 私は,溜め池から先に確認するので間違えません。(君に限っては,それが正解!) |
| 何時まで経っても新たな発見 |
| 先日,師匠が満面に笑みをたたえ,「去年の子で,小さい時期にエラ病を患って成長が遅れ,流そうと思ったが,それでも何尾か種になるかもしれないと,尾がそこそこしっかりしたのを残しおいたら,2才になって見られる魚になってきた。」…と,小粒だが,品評会に出品しても,入賞できるのではないかと思わせるまでに成長した魚を数尾見せてくれました。 その時の師匠の表情は,酸いも辛いも知り尽くした大ベテランとはとても思えない,初心者の言動にも似た無邪気なものでした。 らんちゅうには,何年飼っても新たな発見があると言われます。師匠の長年に渡る幾多の経験を持ってしても,今更ながらに驚かされる,言葉では言い表せない,何か新しい発見と感動があったのでしょう。 私も,日々新たな発見!(君のは…まだ未熟さからの…)終いにはブツよ! |
| 頭(かしら)について |
| らんちゅうは尾が大切…とは言っても,頭がツンツルテンの,とんがりコーンでは,らんちゅうとは言えません。(もっとイイ表現ないの?) 頭のつくり方については,青水飼育や,コケ類等植物性餌料,栄養価の高いミジンコ,アカムシ等の生餌の保給,メリハリのある給餌(切餌と飼い込み)等々色々言われていますが,同じ環境,同じ飼育法…端的に言えば,同じ腹の,同じ池の魚でも,頭が出るのと,出ないのが出来てきますから,なかなか難しく,はっきり言ってよくわからないといったところが正直なところです。 でも,よく考えてみると,同じ条件下でも,魚の大小,色,形の善し悪しなど,頭に限らず,出来てくる魚は全魚違うのであるからして,そんなことは言っておれず,「よくわからない」で済むなら,警察は要らない訳ですが…(物騒だナ〜) やはり系統が重要なのではないか…というようなことになってしまいます。 頭の乏しい親からでも,立派な頭の子が生まれてくる例も多くありますから,系統と言っても,ただ親から子への遺伝という単純なものでなくて,確率的に頭の出来る割合の高い系統を種親に使い,そして,頭が前後に長く,目先の角張ったような肉瘤の発達する素質を持った魚を残していくという方法しかないようです。素質のない魚をいくら飼い込んでも,けっして頭は出てきませんから…。 なお,頭は単に肉瘤が発達すれば良いというものではなく,やはり,品性,迫力,形状等,美的要素が重要であることは言うまでもありません。 私は鬼瓦のような,龍頭(たつがしら)が好みです。(ナンカ,他に言い方あるだろうに…) |
| 泳ぎについて |
| らんちゅうは背びれがなく,丸っこい体型で,尾は横に出ており,とても泳ぎに適した体型とは言えません。腰を振りながら,ぎこちなく泳ぐのが,らんちゅうの一般的なイメージかもしれませんが,この泳ぎにくい体型ながら,軽やかに華麗に泳ぐ魚が良魚なのです。 少しでも体型に欠点がある魚は,泳ぎがスムースでなく,どこかにクセのある泳ぎが見受けられ,体型の善し悪しを判断する上でも,泳ぎは大きなポイントになり,品評会の審査でも重要な着眼点になっています。 泳ぎがうまいと言われる魚はどんな魚なのでしょうか? 簡単に言えば,餌やりの時,離れた所からでも,一番に寄ってくるような,泳ぎにスピードのある魚ですが,尾をたたんでいて,フナや鯉のような泳ぎでは,いくら泳ぎが早くても,らんちゅうとしての味のある泳ぎとは言えません。 横に張った尾で,軽やかに,スピーディー泳ぐには,尾にかかる水の抵抗を最小限に留める尾付け,適度な強度と柔軟性があつて,水を巧みに捉えることができる尾片と尾先を持つ魚であることが必要です。 尾をしっかり張っていても,親骨が固く,尾先に柔軟性のない魚は,尾を振ってもなかなか前へ進みませんし,また,尾だけに限らず,背,腰,腹,カジびれなど,ほとんどの部分の体のつくりも,大なり小なり泳ぎに影響を及ぼします。 腰,尾芯を動かさないで,尾先を振り込んで,草書の筆運びのようにスラスラと尾を捌き,そして,「新幹線のぞみ号」が発車する時のように,静かに動き出し,すぐにトップスピードに持っていくような魚が,泳ぎのうまい魚であり… この「尾捌き,裾味」こそ,愛好家が追い求めて止まない,らんちゅうづくりの醍醐味なのです。 重要なポイントなので,軽々しいコメントは避けたいと思います。(難し過ぎて,何にも言えないんだよネ!) |
| 些細な欠点 |
| 師匠の魚が,全国4位になった時,頭,背,腰,尾,泳ぎ…どれを取っても申し分なく,完璧な魚で,日本一の魚と遜色ない…と,周囲の人が誉めちぎる中で,唯一の欠点として,手(胸ビレ)の片方がやや白っぽく,それを得意げに指摘した人がいたそうです。 師匠曰く,魚の欠点は,その魚の飼い主が誰よりもよく知っており,そんなことは先刻承知のことであっても,言われてみるとイイ気分はしなかったとのことで,そのことを機に,人様の魚の僅かな欠点を敢えてあげつらうようなことは止めようと思ったそうです。 しかし,審査の時などは,長所から先に見つけるよう努めているにも拘わらず,今でも往々にして,欠点を探すところから入っている自分に気付くことがあるとのこと。確かに,欠点を探す方が,簡単で楽な審査方法であり,この悪い習性はなかなか抜けきれないが,そういう審査では,発展性がなく夢がない…と,何時も自分を戒めているとのことでした。でも… 私の魚は,何故か何時も厳しく欠点を指摘されます。…もうグレてやる!(グレられる年か!) |
| 何でも,種のせい? |
| 頭が出ないのも,尾が悪くて泳ぎが悪いのも…良魚ができないのは全て種のせい? 郵便ポストが赤いのも,電信柱が高いのも,種魚が悪いから?? (訳けの解からんことを…) ポストと電柱はチョット違うような気がしますが…究極的に言えば,それが正解のようです。 そうは言っても,ある程度の段階に到達した人ならともかく,ほとんどの初心者・中級者は,良い素質を持つ魚を持ちながら,立派に仕上げることが出来ず,持てる素質を開花してやれないのが実状であり,当然,正解とは言えない場合が多いのではないかと思いますが… ほんとうに,ある程度行き詰まった場合は,本気で考える必要があるかもしれません。 コリャ,ますますコメントできくなって来たゾ…(寂しいネ!話題を変えようヨ)それが…そろそろネタが… |
| 遺伝について |
| 同じ親からでも,色んなタイプの子ができてきます。これは,祖父母,曾祖父母等々…何代か前の血を引いて,その子に表れてくるのでしょう。(隔世遺伝) 今年我が家で産まれた子にも,親に瓜二つのもの,お祖父さん・お祖母さんのタイプによく似たのが何尾か見受けられるようです。 学問的なことは,サッパリ解りませんが,先祖の良いところ受け継いで産まれてきた子は,それだけ遺伝力を強く持っているものと考えられ,また,自分が手がけ,可愛がった魚のタイプを引き継いでいる子は,とても愛着が持てますので,大事に飼い続けて,種魚として活躍してくれることを期待したいと思います。 ノーザンテースト,サンデーサイレンス…サラブレッドは牡馬が重要ですが,これは,体格,運動能力は父親から強く遺伝するからです。 また,私は子どもの頃,レース鳩(伝書鳩)を飼っていたことがありますが,鳩の場合,飛翔能力(体格)は♂親,帰巣能力(知能)は♀親から受け継ぐ傾向があり,♀親が重要でした。 らんちゅうの場合はどうなのでしょうか…まだ私の知識,経験では結論が出せません。 …ネタ…探せばあるもんだネ!(君に相応なレベルに戻せば,幾らでもあるハズ!) |
| 残る魚,残す魚 |
| 私がらんちゅうを飼い始めのころ,愛好家同士の会話で「今年の当才は,何尾残ったか?」というのをよく耳にし,当時は,「生き残ったのが何尾か?」…というようなレベルの低い解釈をした覚えがあります。 これは当然大きな間違いであり,「出来の良い魚が何尾残ったか?」ということである訳ですが… 上級者の弁では,1腹で1尾残れば上出来,5腹採って5尾残れば大成功…とのことであり,一応地方大会で優等の席を狙える可能性のあるような魚,これが「残る魚」なのでしょう。 一方,「残す魚」については,飼い主の技量,飼育設備規模,方針等によって大きく異なり,種魚,今後に期待する魚,予備として残す魚等々,翌年以降の展開を考慮に入れて残しておく魚であり,一定のレベルのものではありません。 私の場合,今年6腹採りましたが,どうも「残る魚」は,希望的観測で1尾,「残す魚」は,親,2才をほぼ全滅させている関係で,40尾程度になりそうです。 「残る魚」…チョット魚に失礼な言い方だネ(そうそう,君の場合は「奇跡の魚」…て,呼んだら!) |
| 近親交配について |
| らんちゅうは下等動物であり,1〜2代の近親交配では特に問題なく,親子掛け,兄弟掛けは常識であり,また,らんちゅうに限らず,生物の品種改良には一定の近親交配が有効とされ,優秀なサラブレッドの輩出にも,「インブリード」と言われる近親交配が行われているようです。 しかしながら,これが過剰に行われると,弊害が現れて,魚の成長に影響を受け,虚弱体質となり,また,形状的には細身になり,尾が大きくなるとの説があるようです。 近親交配は不作の危険性が少なく無難であるとして,これを採用している愛好家も多いものと思われますが,私の場合,昨年あたりから親子,兄弟,従兄弟入り交じっての近親交配になっており,今年も幾らか新しい血の導入は必要です。 種魚の導入は,差し迫ってからやるというのではなく,できれば,常日頃から計画的に確保しておくことが大切ではないかと思います。 計画的な種魚の確保…これがなかなかネ,金を積めばイイってもんじゃないし…(君の場合,本命が何時もハズレだし…) |
| 舵尾(尻鰭)について |
| 舵尾は2本真っ直ぐ出たものが最良で,1本でも身体の真ん中から出ているものは良いとされています。 舵尾は読んで字の如く,船の舵と同様で,泳ぎに大きく影響し,これが悪いと,真っ直ぐ泳ぐ時は問題なくても,曲がる時スムースに泳げず,あおったり,フラついたりするため,大きな欠点となります。 しかし,「拝み」と言って,伸びが不良であったり,また,多少曲がったりしているものでも,泳ぎに影響しない程度であれば,ほとんど審査上の減点対象にはならないようです。 なお,舵尾が全く欠落したもの,上見で尾鰭からはみ出して見えるものは,致命的な欠点として審査対象外となります。 ひっくり返してまで難癖つけるのはヤボというもの!(君の場合,ひっくり返して見てもらえるだけで喜ばないと…)それもそうだネ |
| らんちゅうは下見?? |
| ひっくり返してまで見るのはヤボ…なんて,トンチンカンなことを言っている人がいますが,(ン?自分かァ…) これは,単に舵尾を見るだけが目的ではなく,実は,審査上重要なチェックポイントでもあるのです。 どこをチェックするのかと言うと,まず尾付け…理想の付け位置か,水平に真っ直ぐ出ているか,付け幅,抱えがあるか,付け違いはないかなど,次に尾皿…付き方,形,大きさなど,そして,片腹をバッチリチェック… このチェックをパスしない限り,洗面器に上げてもらえることはありません。 上見,横見以上に重要なチェックポイントかも!(やっと気付いたの? 君のは上見だけで何時も落とされてるから,無理もないけど…) |
| 尾型について |
| 一口に尾型…と言っても,尾付け,尾肩,尾皿,尾芯,尾先,尾谷等々,チェックポイントは,頗る多岐に亘り,それら全てが十二分に機能を発揮して,初めて良形の尾として評価され,しかも「泳ぎ」に関係する重要なパーツですので,らんちゅうづくり(種魚の選定から,稚魚の選別,育成まで)において,常に最重要ポイントとして位置づけられます。 孵化後1ヶ月までの選別のポイントは,曲がり等の不良形を除いては,この尾型の良否が全て…と言っても過言ではなく,特に,重要なポイントである尾付けについては,生まれ持つ資質に大きく左右され,上見での尾付けの悪い魚は,早々にバッターアウトを宣告されます。 孵化後2ヶ月程度の色変わり前になると,腰折れ,背下がりの形成がほぼ終わりますが,本欄,「腰折れと尾付けの関係」にも書いているとおり,腰折れも尾付けの形成に大きく影響し,横見での尾付けの良否によっても相当数脱落し,これを経て尾の将来性がほぼ固まってきます。 そして,色変わり後からは,尾型の形成の最終段階に入り,腹抱え,前掛かり,尾捌き,尾先の振り込み等洗練された味魚づくりを目指していきます。 このように,尾型については,先天的な資質が大きなウェイトを占める訳ですが,素質魚も飼育次第で簡単に悪化し,飼育技術が伴なわなければ,目標の達成はおぼつきません 給餌,水替えの頻度,水深,収容尾数等の加減により,尾の硬軟,張り具合を調整し,急激な肥大,又は筒伸びを抑えるなどの微妙な飼育技術,飼育法が最終的には大きく物を言い,らんちゅうづくりの腕の見せ所となるのです。 (腕の見せ所…早くお目にかかって見たいモンだね!) |
| 腰折れについて |
| らんちゅうの尾の重要性は,耳にタコができるくらい聞かされている訳ですが…,この尾を支える腰・尾筒もまた負けず劣らず重要であり,腰が甘くては,他がいくら良くても,「惜しいネ」の一言で,簡単に烙印を押されてしまいます。 「腰が甘い」魚とは,尾筒の止まりに締まりがない魚のことで,ひどいものは「腰流れ」とも言われ,背下がり早過ぎたり,腰折れの角度が緩い魚に多く見られ,退化現象の一種である筒伸び,筒離れを誘発する重大な欠点として大いに嫌われます。 腰が甘くなる魚は,毛仔,青仔の時点では,成長が目立ち,泳ぎも力強いため,それに目を奪われて,つい淘汰をためらいがちになりますが,例え軽度であっても,尾と腹との微妙な間合いを失した,下味のない魚にしてしまう危険性が高いため,早めの厳しい選別淘汰が必要です。 成長が目立ち,泳ぎも力強い…これに何時も騙されるんだよネ(だから,何時もイイのをハネて,悪いのを残しているんだネ!) |
| 色模様について |
| 「立てば芍薬,座れば牡丹,歩く姿は百合の花」という美人を形容する言葉がありますが,らんちゅうの色模様には,大きく分けて素赤,更紗(紅白),白とあり,これらの花にも似た絢爛優美な姿を見せてくれます。 日らんの審査基準は,姿・形が第一で,色模様はあまり重視されないようですが,観賞魚である以上,やはり色艶,配色も重要なポイントには違いありません。 2002年のらんちゅう日本一は,全魚更紗模様でしたが,やはり,きれいな配色の更紗の魚は見応えがありますね〜 更紗にも,多赤(赤が多い)と多白(白が多い)とあり,多赤更紗の方が良いとされていますが,多白更紗も,目先,各鰭等輪郭に赤が乗ったもの,また,黄頭のものは,とても清楚な感じで見栄えがします。 しかし,バランスの取れた配色の更紗ができる確率は,極めて低いというのが現実で,頭が白いと肉瘤の発達に乏しく,尾鰭が白いと派手さに欠け,また,腹,尾筒が白いと,尾と腹の間合いが寂しく見えるなど,更紗ゆえに損をする場合が多いという実情もあります。 そういう面では,素赤が最も無難と言えますが,色上がりの良い健康色の素赤は,たいへん見応えがあり,艶やかで深みのある黄金色は,金魚本来の色彩であって,素赤以外はらんちゅうではないと,こだわる人もいるくらいです。 私は形第一で,色はあまり気にしません!(…ン? それにしては,色変わりの時期には,よく悲鳴が聞こえるけど…) |
| 実力の世界 その@ |
| らんちゅうの世界は,つくづく実力の世界だナ…と思います。 らんちゅうの奥義は,言葉,活字では,なかなか説明できない部分が多く,実物を前にした,マンツーマンのレクチャーを,幾度も受けて習得するしかない代物です。 ですから,熟練者は,大抵多くは語られません。決して出し惜しみをしているのではなく,一度に多くを語っても無駄だということを,身に染みて実感しておられるからでしょう。 しかし,実力を測る物差しは簡潔明瞭です。 競馬の世界では,予想が当たって「なんぼ」ではなく,馬券を当てて「なんぼ」ですが… らんちゅうも,自ら実際に優魚を作り上げて「なんぼ」です。 例え名も無い愛好家といえど,すこぶる逸品を,ひとたび大衆の面前に差し出せば,平素大口を叩いているベテランも,水戸黄門の御前の悪代官の如く,「恐れ入りました」…と,平伏すしかないのです。 (控えおろ〜 このらんちゅうが目に入らぬか!)目に入れても,痛くないモンね〜 |
| 実力の世界 そのA |
| …とは言ってみたものの,たった1回の好成績で,簡単に高い評価を得られるような,甘い世界でないのも事実です。 歌手の一発屋なら,そのヒット曲1曲で,当分やって行けますが,らんちゅうの場合は,なかなかそうも行かず,一時的にはある程度評価を受けても,その後泣かず飛ばずでは,「あの人は今 ? 」…と言ってもらえるかどうかも怪しいところです。 ダービーを勝ち,その後一勝も出来ず,惨敗を繰り返した馬は,それはそれなりに,史上最低のダービー馬として,長くその名を残していますが ? らんちゅうの一発屋の場合,どうせ,大金をはたいて何処かで購入したか,運良く種魚が大当りしたか…くらいにしか評価してもらえない可能性が高く,やはり「継続は力なり」なのです。 何年かコンスタントな実績を残し,そして,自家産魚から,何代か続けて優魚を出すようになってこそ,ようやく真の実力が認められるのであって,なかなか一朝一夕には行かないという厳しさがあるのです。 私は「何処で買ったの ?」とは聞かれません ! ! (君のフトコロ寂しいの,皆知ってるからネ)…そう ,「何処でもらったの ?」と・・・・ン ? コラ〜〜 |
| 系統について その@ |
| らんちゅうの系統については,体系的にきっちりまとめた情報がない中で,狭く断片的な情報に基く論評は差し控えた方が良いのでは…と,流石に躊躇するところではありますが,まぁ,お許しをいただいて,やらかしてみますと… らんちゅうは,元を正せば,石川宗家を中心とする東京らんちゅうが元祖で,やがて,浜松,名古屋,京都,大阪等に広まり,現在ではほぼ全国に広まって,それぞれの産地や個人名が系統として使われているようになってきています。 産地としては,浜松が有名で,また,個人名としては,宇野系(京都筋),尾島系,新藤系,深見系,三田系などが私の知るところであり,その外にも数限りなくあるものと思いますが,最近では,岡山系,鷲津系など新しい系統も生まれており,これからも,優良魚を継続的,安定的に輩出することによって,その地方や愛好家の名前を冠した新たな系統がどんどん誕生してくることでしょう。 このように,らんちゅうの系統については,由緒正しいものから,そうでないもの?まで,色々あるのかもしれませんが,私は,系統にはあまり興味がない…と言うか,系統なんか確立して欲しくないのです。 その理由は… らんちゅうの歴史自体がまだまだ浅く,今なお進歩,発達途上にあり,これからも,色んな系統なるものが群雄割拠する戦国時代がしばらく続くものと考えます。そして,やがては天下を治める?真の優良系統なるものが確立される時代が到来するのでしょうが,私はそんな時代は歓迎しません。 何故なら,優良系統が確立されるということは,簡単に優良魚が大量生産されることでもあり,らんちゅうの趣味としての価値が薄められ,らんちゅう文化の存亡の危機となるからです。 (マジで本気?)チョット言ってみただけ,でも,まさかそんな時代来ないだろ〜ネ…(またイイ加減なことを…) |
| 系統について そのA |
| そうは言ってみたものの…(エェ〜またぁ〜) らんちゅうの理想形を描き,これを追い求める中での長年の改良の結果,一定程度完成されたものが系統であり,遺伝子もある程度固定化されて出来上がったのが現在のらんちゅうです。 しかし,固定化されたと言っても,1尾の系統魚から,次世代を担う系統魚を残せる確率は,せいぜい千に一がイイところでしょうから,優良魚を簡単に,しかも大量に輩出する時代の到来など,とてもとても夢又夢でありましょう。 現代のらんちゅうは,多少の飼育技術の巧拙があっても,頭の発達はある程度期待でき,背成りなどの極端に悪い魚も,段々とその数が減少してきているなど,先人の努力のお陰で,素人でもある程度無難な魚がつくれる時代になりましたが,それから先の,洗練された味のある魚…このレベルとなると,まだまだ優良系統頼み,はたまた神頼みしかないのが実情かもしれません。 (君の場合は?)…当然 生神様頼み!今年もよろしくお願いしま〜す。 |
| 良い仔・悪い仔・普通の仔 |
| またチョット古いかもしれませんが,らんちゅうの「良い仔・悪い仔・普通の仔」について考えてみたいと思います。 (欣ちゃんのド〜ンとやってみよう… 古過ぎ! ) らんちゅうの選別方法としては,大きく分けて次の2通りがあります。 @良い仔だけを残す方法 メリット……選別作業が短時間で済み,魚の数を大幅に減らすことができる。(悪い仔・普通の仔は残らないので効率的) デメリット…良い仔を見逃してハネてしまう危険性がある。 A悪い仔だけをハネる方法(良い仔,普通の仔を残す) メリット……良い仔をハネてしまう危険性はない。 デメリット…選別作業に時間がかかり,魚の数が減らない。(悪い仔・普通の仔がかなり残り不効率) どちらが良いかは飼育者の考え方次第ですが,一応,@は上級者向き,Aは初心者向き…と言え,優良魚を狙うなら,できるだけ多く産卵させて,最初から良い仔だけを厳選して残す方法しかないでしょう。 私も思い切って良い仔だけ残します!(…ン? それにしては未練がましく,ハネた魚の洗面器よく覗いているネ!)アララ…見てたの |
| 稚魚の先行き |
| 自家産当才魚から優良魚ができたとして,果たしてその魚の生後1ヶ月までの形はどうだったのか?? しっかり記憶に残っている人は少ないのではないでしょうか。 私も何時かは追跡調査をしてみたいという気持ちはありますが,なかなか余裕がないというか…(ヤル気がないというか…)できていないというのが実情です。 色変わりの時期であれば。魚の数が減り,色模様で個々の魚の判別ができますので,ソコソコ記憶に残っている場合が多いのですが,青仔段階では,この池に何尾か尾型の良い魚がいる…といった程度の記憶しか残りません。「君はチョット記憶力が?」と言われれば,返す言葉がありませんが… でも,生後2ヶ月の黒仔段階になると,一応自分なりに,毎年チェックする魚が何尾かいる訳ですが,その魚が秋には必ず良魚になるか…となると,あまりあてにならないというのが正直なところです。 一昨年は,青子段階から尾型が断然目立つ魚が3尾おり,しっかり成り行きを見守りましたが,その内の1尾が錦蘭会の役魚になりました,ただし,他は,1尾が地方大会3等魚,もう1尾はバランスの崩れた魚となりましたけど… しかし,私の場合,このようなことは稀な例で,昨年の岡山立行司も,色変わりして後,やっと目に留まったようなことで,青子時代となると,他の魚の方に多く目が行ってしまってました。 このように,稚魚の先行きを見通す目…となると,私レベルでは,とてもまだまだで,仮に,青仔100尾の中に将来の優等魚が1尾いるとして,果たしてその魚を的確に選べるか?? その時点での評価はそれなりにできても,将来性を見極めるとなると,とても難しくて自信はなく,単勝馬券を当てる確率とドッコイドッコイ…というところではないかと思います。 (…それで,君の単勝馬券の当たる確率,どの程度なの?) エッ! 改めて聞かれてみると,ここ2〜3年当たったことないナ〜 天皇賞がんばるゾ!(そういう意味で聞いたのでは…) |
| 五十歩百歩 |
| 黒仔の時期になると,一応一軍,二軍というように,自分なりの評価をして,池を分けて飼育したりしますが,この一軍,二軍については,えてして入れ替え戦?が頻繁に行われるのではないでしょうか。 水替えする際,一軍の池の場合,期待に胸を膨らませ洗面器に取り上げ念入りに観察をしますが,思った程でもなかったりしてガックリすることも多く,また,二軍の魚と思っていたものの中からでも,目を疑うような良い魚がいることに突如気付かされたりすることが多々あったりもします。 この時期は,成長の早い魚や,長手の魚,尾型が派手な魚など,目立つ魚に目が向きがちで,小型や平凡な魚は蔑ろにする傾向がありますが,この時期まで残している魚となると,やはりどこかに見所があって残している訳で,少しの変化により見違えるばかり目を引く魚に突如変身…ということもけっこうあります。 特に下がしっかりした魚は,何か物足りないような魚であっても,大事に残さないといけません。この時期残している魚のレベルの差は,目クソ,鼻クソ…もとい!五十歩百歩ですので,大事に飼育したいものです。 我慢・ガマン!!(諦め・あきらめ!!)…本当にブツよ〜 |